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①【2026年改定】給料は上がる?新設「物価対応料」と「ベースアップ評価料」をFP薬剤師が完全試算!

目次

導入

ついに2026年度調剤報酬改定の「短冊(たんざく)」が出ましたね。 皆さんが一番気になっているのは、対人業務がどうこう…ではなく、ぶっちゃけ

「給料は上がるのか?」「うちの薬局は潰れないか?」

という点ではないでしょうか。

今回は、全スタッフの生活に直結する「お金(賃上げ・物価高対策)」に関する新設項目を、FP視点でガチ試算しました。

結論から言います。「この加算を取らない薬局は、給料も上げられず、電気代で干上がって終了」です。

今回の目玉!2つの「お金配り」加算とは?

国も鬼ではありません。「物価も上がってるし賃上げもしろって言ってるんだから、その原資は(条件付きで)やるよ」と言っています。それがこの2つです。

  1. 調剤ベースアップ評価料
    • 目的: そのままズバリ「給料アップ」のためのお金。
    • ルール: 加算で得た収益は、全額(100%)スタッフの賃上げに使わなければならない。

この点数は段階的な評価となっており、令和9年(2027年)6月以降は、所定点数の100分の200(2倍)に相当する点数を算定すること→つまり来年度も再来年度も賃上げを行わなければならないと定められている様なものです。

2. 調剤物価対応料

  • 目的: 光熱費、システム維持費、医薬品配送コストの高騰に対応するためのお金。
  • ルール: 基本料に上乗せされる形です。

「調剤ベースアップ評価料」が「処方箋の受付1回につき」算定されるのに対し、この物価対応料は「3月に1回」という頻度制限がある点が特徴です。

この2つを「面倒くさいから算定しない」という経営判断は、今の時代「自殺行為」に等しいです。なぜか?数字で見れば一目瞭然です。

また雇用されている方は必ずベースアップ評価料を算定し賃上げをしてもらいましょう!

シミュレーション】月2,000枚の薬局でいくら変わる?

一般的な「街の調剤薬局」をモデルに、FPとして電卓を叩いてみました。

▼モデル薬局

  • 処方箋枚数:月2,000枚
  • スタッフ:薬剤師3名、事務2名(計5名)
  • 集中率:85%以下

1. 調剤ベースアップ評価料(の拡充)

今回の短冊では、評価料の点数が引き上げられる見込みです。 仮に「1回につき+5点(50円)増額」になったとしましょう。

  • 2,000枚 × 50円 = 月10万円の増収
  • 年間:120万円

この120万円は、全額スタッフの給与に還元されます。 スタッフ5人で割ると…「1人あたり月額2万円のベースアップ」が可能になります。 (※社会保険料の会社負担分を考慮しても、月1.7万円くらいは手取りが増える計算です)

2. 【新設】調剤物価対応料

これが今回の「防衛ライン」です。 光熱費や機材コストの上昇分として、「受付1回につき一律10点(100円)」が新設されたと仮定します。

  • 2,000枚 × 100円 = 月20万円の増収
  • 年間:80万円(3ヶ月に1回の算定と仮定して)

これは給与だけでなく、高騰する電気代やレセコンの更新費用に充てられます。逆に言えば、これを取らないと、年間80万円の利益が「物価高」で消えていくということです。

スタッフ(勤務薬剤師・事務)が確認すべきこと

あなたが雇われの身なら、明日管理薬剤師か社長にこう聞いてください。

「来年の改定で、ベースアップ評価料と物価対応料は取りますよね?」

もし社長が「手続きが面倒だから…」「うちは対象外だから…」と濁すようなら、黄色信号です。

  • ベースアップ評価料を取らない = あなたの給料を上げる気がない(または上げる能力がない)。
  • 物価対応料を取らない = 会社の利益が圧迫され、ボーナスがカットされる可能性大。

国の財布から出る「賃上げ資金」すら拾わない経営者のもとで、あなたの生活水準が上がることはありません。

調剤録を確認しベースアップ評価料を算定しているのに賃上げが行われていない場合、上司に確認しましょう!

経営者が覚悟すべきこと

経営者の方へ。 今回の改定は、「取れるところだけ取る」というスタンスでは生き残れません。 特に「ベースアップ評価料」は、すでに採用活動の必須条件になっています。

求人票に「ベースアップ加算による手当あり」と書けない薬局には、もはや薬剤師も事務も集まりません。 「計画書の作成が面倒」と言っている間に、優秀なスタッフは「ちゃんと加算を取って還元してくれる大手や意識の高い個人薬局」に流れていきます。

自分の身は「数字」で守れ

今回の短冊が示しているメッセージは明確です。 

「賃上げとDXに対応できる体力のある薬局だけが生き残れ。無理なところは退場せよ」

  • スタッフの皆さん 自分の給料がどうなるか、会社の姿勢をシビアに見てください。
  • 経営者の皆さん 1円でも多く点数を取り、スタッフと会社を守る「原資」を確保してください。

次回の記事では、さらに踏み込んで「地域支援体制加算の厳格化」について、攻略法を解説します。これもまた、薬局の収益を左右する爆弾です。お楽しみに!

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この記事を書いた人

翔んで〇〇県で調剤薬局の管理薬剤師&ファイナンシャルプランナー(FP)。星薬科大学を2020年に卒業。エリート街道を突き進み、28歳で最速昇進。だが現実は、5000万のローンと年上部下の嫌がらせに胃を焼く毎日です。学歴では解決できない問題が、この世界には多すぎる😭
妻・猫2匹と暮らしています。難しい話を猫でもわかるように解説します!

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