こんにちは、薬剤師✖︎FPのでぃーです。
今回は、業界を揺るがす「2026年度調剤報酬改定」の核心に迫ります。 もしあなたが、「とりあえず同意書さえ貰っておけば安泰」と思っているなら、この記事を読み終わる頃にはその考えが甘かったと気づくはずです。
「えっ、かかりつけ制度なくなるの!?」と喜んだ方、残念ながら違います。 これは撤退ではなく、「選別」の始まりです。



1. 「ボーナスステージ」の終了。かかりつけは”標準装備”へ
これまでのかかりつけ制度は、正直「ボーナスステージ」でした。 同意書にサインをもらい、いつもの投薬をするだけで高い点数が取れる。そんな時代がついに終わります。
改定のポイントはここです。
変更点:かかりつけ薬剤師指導料(廃止) ➡ 服薬管理指導料1のイ(新設)へ
これ、何が起きたか分かりますか? 「かかりつけ」という特別な加算が消え、「通常の服薬指導の一部(1のイ)」に格下げ、あるいは「一般化」されたということです。
国はこう言っています。 「かかりつけ機能は、もはや特別なオプションではない。薬剤師なら持っていて当たり前の”標準装備”だ」と。
これからは、同意書という「紙切れ」ではなく、その中身が問われることになります。
2. カウンターから出ろ!新設「かかりつけ薬剤師訪問加算」の正体
勘違いしないでください。これは従来の「在宅(居宅療養管理指導)」とは別物です。 普段は歩いて薬局に来れるけれど、家の中では薬がグチャグチャ…そんな「隠れ在宅患者」の家に飛び込め、という指令です。
- 今まで: 薬局で待っていれば点数がついた。
- これから: 患者の家に上がり込み、残薬の山を整理しないと点数はつかない。
「薬局のカウンターの中に引きこもっている薬剤師」の価値は暴落します。 「生活の場(自宅)に踏み込める薬剤師」だけが、経営的な利益を生む時代が来ました。
3. “サビ残電話”が金になる。「フォローアップ加算」
これまで、真面目な薬剤師ほど損をしていました。 気になって患者さんに電話しても、「点数にならないボランティア」だったからです。
しかし、これからは「電話(テレフォンフォロー)」が正当に評価されます。 ただし、これも「アクション」への対価です。漫然と待っていては1円にもなりません。
4. ブラック薬局は退場。「人」を大切にしない経営者に未来はない
「じゃあ、訪問と電話をスタッフにやらせればいいんだろ?」 そう思った経営者の方、アウトです。
かかりつけ機能を名乗るための「施設基準」が、残酷なほど厳格化されました。
- プライバシー配慮の義務化: これは今まで通り。隣の会話が丸聞こえのカウンターはNG。「パーテーション等で区切られた独立カウンター」がない薬局は、土俵にすら立てません。
- 人材定着要件: 「職員の平均在籍1年以上」などが必須に。使い捨てにするようなブラックな労働環境の薬局は、加算を取る権利すら剥奪されます。また管理薬剤師の年数も規定されています。
まとめ:今すぐ「改装」と「マインドセット」を変えろ
今回の2026改定のメッセージは明確です。 「名ばかりかかりつけ」の排除です。
勝ち残る薬局の条件はシンプル。
- 同意書を「ゴール」にしない。
- 店舗を飛び出し、「訪問」と「電話」で患者の生活に入り込む。
- スタッフが辞めないホワイトな環境と、プライバシーを守れる店舗を作る。
経営者の皆さん。 今すぐ店舗のレイアウトを見直し、スタッフに「訪問・電話スキル」の研修を始めましょう。
「サインをもらう営業」の時代は終わりました。 これからは、「生活を支える実務」で稼ぐ時代です。
準備はできていますか?


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