ブログを訪問していただきありがとうございます。10人以上の部下を抱える若手の新米管理薬剤師です。

辛そうな顔をしてどうしたにゃ〜?



今日改定の資料が出たんだけど今後の薬局業界どうなるのか不安になってきたんだよ
最近は、愛猫のほたてとしらすに癒やされながら、ヘーベルハウスの自宅で夜な夜な改定案を読み込んでいます。今回の令和8年度調剤報酬改定は、物価高騰への対応や賃上げ、そしてDX推進と、私たちの働き方に直結する内容が目白押しです。
現場で患者さんと向き合う薬剤師、薬局の数字も改善しなければならない管理薬剤師として、特に重要だと感じたポイントを整理しました。
調剤基本料の引き上げと「賃上げ」への評価
まずは、すべての薬局に関係する基本部分の変更を確認しましょう。
- 調剤基本料1は45点から47点へと、2点の引き上げが行われました。
- 調剤基本料2についても29点から30点へ、基本料3(イ・ロ)もそれぞれ1点ずつ増点されています。
- スタッフの処遇改善を目的とした「調剤ベースアップ評価料(4点)」が新設されました。
- このベースアップ評価料は、令和9年6月以降には8点相当へとさらなる評価拡充が予定されています。
- 物価高騰対策として、3か月に1回算定可能な「調剤物価対応料(1点)」も新たに導入されました。
基本的な評価が底上げされた一方で、賃金改善という形でスタッフへ還元する姿勢がより強く求められる内容となっています。
体制加算の再編と医薬品供給能力の重視
今回の改定で最も大きな再編があったのが、薬局の体制に対する評価です。
- 「地域支援体制加算」と「後発医薬品調剤体制加算」が統合され、「地域薬局・医薬品供給対応体制加算」へと生まれ変わりました。
- 新たな加算の点数は、区分に応じて27点から59点までの幅で設定されています。
- 感染症対応への評価として、連携強化加算(5点)も維持・整理されています。
- バイオ後続品の調剤を促進するため、新たに「バイオ後続品調剤体制加算(50点)」が設けられた点も注目です。
単に薬を揃えるだけでなく、地域における医薬品供給のハブとしての機能が、より厳格に評価されるようになります。
在宅業務の評価は「倍増」の勢い
国が推進する「在宅医療」へのシフトは、今回の点数設定にも顕著に表れています。
- 在宅薬学総合体制加算1は15点から30点へと倍増しました。
- さらに、より高度な体制を評価する加算2については50点から100点へと、こちらも大幅な引き上げとなっています。
- 医師と薬剤師が同時に訪問して指導を行う「訪問薬剤管理医師同時指導料(150点)」が新設されました。(6月に1回)
個人宅への訪問を積極的に行っている薬局にとっては、体制整備への投資が回収しやすくなる嬉しい改定と言えるでしょう。
DX対応と「かかりつけ」機能の統合
デジタル化の進展と、薬剤師の対人業務への一元化も加速しています。
- 医療DX推進体制整備加算がなくなり電子的調剤連携体制整備加算へと変更され月1回8点の算定が可能となりました。
- 従来の「かかりつけ薬剤師指導料」は廃止され、服薬管理指導料へと統合・再編されています。
- 服薬期間中の継続的なフォローアップを評価する「かかりつけ薬剤師フォローアップ加算(50点)」が3か月に1回算定可能です。
ITを武器にしつつ、人間にしかできない「継続的な関わり」をどう付加価値にするかが問われています。



電子的調剤連携体制整備加算の医科バージョンは最大15点ももらえます、いいな〜
まとめ表
今回の改定をまとめてみました。眠い目をこすりながら作成したのでご容赦ください。
| 区分・項目名 | 算定要件・内容 | 改定前点数 | 改定後点数 | 備考・変更のポイント |
| 調剤基本料1 | 基本的な調剤業務に対する評価 | 45点 | 47点 | 3点の引き上げ。令和6年度改定内容。 |
| 調剤基本料2・3(イ・ロ・ハ) | 処方箋の集中度や特定の規模に応じた評価 | (イ)24点、(ロ)19点、(ハ)35点 | 2,(イ)(ロ) +1点 (ハ)+2点 | 各区分において1点ずつ引き上げ。(ハは2点) |
| 調剤ベースアップ評価料 | 薬局職員の処遇改善(賃金改善)を実施する体制の評価 | (新設) | 4点〜(受付1回につき) | 令和6年6月施行。令和6年6月以降は8点等の評価体系へ。 |
| 調剤物価対応料 | 物価高に対応するための評価 | (新設) | 1点〜(3月に1回) | 令和6年6月施行。令和6年6月以降は2点等の評価体系へ。 |
| 地域薬局・医薬品供給体制対応加算 | 地域支援体制加算と後発医薬品調剤体制加算を統合し、薬局の供給体制を評価 | 地域支援体制加算 1:32点、2:40点、3:10点、4:32点 | 加算1: 27点、加算2: 59点 3:67点、4:37点、5:59点 | 一定の機能を有する薬局の体制評価を再編・統合。 |
| 電子処方箋管理体制加算 | 電子処方箋の受付・管理体制の整備に対する評価 | (新設) | 8点 (月1回) | 令和6年6月より適用開始。 |
| バイオ後発品調剤体制加算 | バイオ後続品を調剤した場合の評価 | (新設) | 50点 (3月に1回) | 後発医薬品調剤体制加算は地域支援体制加算と統合 |
| 服薬管理指導料 (内服薬) | 患者への服薬指導等の業務内容に基づいた評価 | 27日分以下: 10点、28日分以上: 60点 | 内服以外 10点等 | 調剤管理加算の廃止を含む評価体系の見直し。 |
| かかりつけ薬剤師指導料 | かかりつけ薬剤師による継続的な指導・管理の評価 | 76点 | 廃止(一元化) | 服薬管理指導料に統合・再編されるため廃止。 |
| かかりつけ薬剤師フォローアップ加算 | 服薬期間中の継続的なフォローアップの実施に対する評価 | (新設) | 50点 (3月に1回) | 新規項目として設定。 |
| かかりつけ薬剤師訪問加算 | 患者やその家族の求めに応じて訪問し、残薬の整理、服用薬の管理指導を行う。 | (新設) | 230点(6月に1回) | |
| 訪問薬剤管理医師同時指導料 | 在宅患者に対し、医師と同時に訪問して指導を行うことへの評価 | (新設) | 150点 (6月に1回) | 在宅薬学管理の推進を目的とした新設。 |
| 在宅薬学総合体制加算1 | 在宅業務の体制整備に対する評価(個人宅) | 15点 | 30点 | 算定要件の強化に伴う点数の引き上げ。 |
| 在宅薬学総合体制加算2 (個人宅) | 在宅業務の体制整備に対する評価(個人宅) | 50点 | 100点 | 在宅対応を推進するため点数を倍増。 |
| 無菌製剤処理加算 (15歳未満) | 15歳未満の乳幼児・小児に対する無菌製剤処理の評価 | 137点〜237点 | 対象拡大・増点 | 対象を乳幼児から15歳未満の小児まで拡大し、点数を引き上げ。 |
変化をチャンスに変えるために
今回の改定は、私たち薬剤師に「供給責任」と「専門的なフォロー」の両立を求めています。
トータルで見るとマイナス改定のような気もしますが、人件費や物価の上昇に胃が痛む思いもあります。しかし正当な評価がついた項目も多いです。
薬局の未来を創るのは、現場で汗を流す私たち一人ひとりです。新しい点数体系を味方につけて、より良い医療を地域に届けていきましょう。
今回の改定内容について、特定の加算の算定要件をもっと詳しく知りたい方は、ぜひコメントで教えてください。








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