こんにちは、最速昇進の雇われ薬局長です。
FP・簿記ホルダーとして、家計の数字には人一倍シビアな私が、今回は「見たくない現実」を数字で可視化します。
「高額療養費制度があるから、医療費がいくらかかっても月8万円ちょっとでしょ?」
もしあなたがそう思っているなら、その認識は2026年に「過去の遺物」となります。
政府が狙いを定めたのは、まさに私やあなたのような「ボリューム層」。
2026年から始まる、この制度の「外科手術」の中身を、泥臭くシミュレーションしていきましょう。
1. 「一律」の終焉。3区分から「12区分」への細分化
これまで、年収約370万〜770万円(標準報酬月額28万〜50万円)の層は、ひとまとめに「区分ウ」として扱われてきました。
しかし、2026年8月からの改正案では、この「標準コース」がさらに3分割され、合計12もの所得区分に細分化される予定です。
なぜこんな面倒なことをするのか? 答えは単純です。
「取れるところ(=平均的な収入がある層)から、よりきめ細かく取るため」です。
2. 【シミュレーション】あなたの「上限額」はこう変わる
FPとして、具体的な数字を出しましょう。
現在、医療費が100万円かかった場合、年収約500万円の人の自己負担額は約8.7万円です。これがどう変わるのか。
特に負担増が懸念される、年収約650万〜770万円の層を例に見てみましょう。

「月額上限が5万円以上も跳ね上がる」
これが、2027年に私たちが直面する現実です。
3. なぜ今、この層が「生贄」に選ばれたのか?
「なぜ高所得者や高齢者ではなく、働き盛りの我々が?」と憤りを感じるかもしれません。
しかし、これには残酷なロジックがあります。
• 高額薬剤の普及: 1回1億円を超えるような薬が登場し、高額療養費の総額は年々膨れ上がっています。
• 実効給付率の上昇: 物価や賃金が上がっているのに、自己負担の上限(基準額)が10年近く据え置かれてきたため、実質的に「公的保険の負担割合」が増えすぎてしまったのです。
• 現役世代の保険料軽減: 高額療養費の増大は、巡り巡って私たちの「社会保険料」を押し上げます。これを抑制するために、「実際に医療を受ける人」の負担を増やし、保険制度を持続可能にしようという狙いです。
【薬局長の独り言】資格はあなたを救わないが、準備は救う
簿記やFPの知識があれば、この増額がいかに家計のキャッシュフローを圧迫するか、一瞬で計算できるでしょう。
職場で年上部下との人間関係に胃を痛め、ストレスで体調を崩した時、待っているのは「高くなった医療費」です。笑えませんよね。

コメント